シカ科(Cervidae)

頭蓋骨(標本№01　♂)

下顎骨Ｌ外面（頬側）　(標本№01　♂)

下顎骨Ｌ内面（舌側）　(標本№01　♂)

頭蓋骨(標本№02　未成熟♂)

下顎骨Ｌ外面（頬側）　(標本№02　未成熟♂)

下顎骨Ｌ内面（舌側）　(標本№02　未成熟♂)

（各バーは約１cmを示す）

奥多摩にて採集されたもの。№01・02が一箇所に遺棄された状態であった。近年奥多摩ではシカの増え過ぎによる食害が著しく、やむなく規制を設けた上での間引き狩猟が行われているという。しかし、倒されたシカの遺体を搬出するのが困難であるとのこと。本標本もこうした間引き狩猟によるもので、搬出されずに遺棄された遺体ではなかったろうか。頭蓋骨は一部欠損しているが、遺骨はほぼ全身分存在するが、食肉として利用するためか、後肢部分は失われていた。

上腕骨Ｌ(標本№01　♂)

近位端（骨頭部）が癒合しておらず、その部分は欠失。頭蓋骨から標本№02は若年個体であることがわかるが、№01もまだ化骨が完成していない若い個体であったと判断される。

尺骨Ｌ(標本№01　♂)

肩甲骨Ｒ(標本№01　♂)

脛骨Ｌ(標本№01　♂)